文化出版局／編みものワードローブ

著者：三國万里子
出版社：文化出版局
発行年月日：2010年9月26日
頁数：８８P
本体価格：1,400円（税込1,470円）


とても楽しみにしていた三國さんの編みものワードローブ。
購入しました。

楽しみにしてたのは、昨年発行された
三國さんの「編みものこもの」がとても良かったから。

編みものこもの本レポはここ。


今年は、昨年よりもさらに発展して、小物に加え、ウェアも掲載されてます。
流れを受け継いで先に進んでるなーというのが第一印象です。


モヘアのカーディガン。




モヘアを12号でざっくりと編んだ後、丁寧に刺しゅうを刺してます。

ステッチは、アウトラインやサテンなど、
基本系を多用しているので馴染みやすいけど、時間はかかると思います～。

丁寧に刺した分、編み地に鮮やかに現れてる。

カーディガンはゆるめ、長めの丈でとても女の子らしいデザインです。


使用糸は、パピーのキッドモヘアファイン3番（ピンクベージュ）を250g。


キッドモヘアファイン　パピー毛糸

★今日の、キッドモヘアファイン最安値チェキ！★


左：編込みレッグウォーマー
右：ケーブルの指出し手袋




レッグウォーマーは、ストーブの中で燃える炎の色をイメージしてるよう。

編み物しながら、ふと目に入ったストーブから浮かんだイメージを
形にしていったかのような温かみです。

イメージを形に出来るって究極のような気がします。
それがいかに難しいことか。

長めのレッグウォーマーで足元はポカポカ。
何度も言うけど、編み込みはやっぱり可愛い。

使用糸は、リッチモアのスペクトルモデム５色を
合計185g。


スペクトルモデム　【毛糸】【リッチモア】【10秋冬】

★今日のスペクトルモデム最安値チェキ！★


ケーブルの指出し手袋も、長めの丈で。
手の平側の一部の編み方に変化をつけ、フィットするようにしています。

使用糸は、パピーのブリティッシュエロイカ125番（生成り）を85g。


ブリティッシュエロイカ　パピー毛糸

★今日の、ブリティッシュエロイカ最安値チェキ！★


左：ケーブルとかのこのポンチョ。
右：フェアアイルのケープレット。




ポンチョは、とてもシンプル。
裾から減らし目をしながら編んでいき、衿ぐりの拾い目もあるので、
初心者さんのステップアップにも良いと思います。

使用糸は、パピーのブリティッシュエロイカ420g。


小さめのケープ、ケープレット。
大きいとちょっと邪魔だし・・・、というような作業をする時に便利。
PC打つ時なんてまさにそう。
肩を冷やさないように温めてくれるものは、
上質の軽くて暖かいウール100％の糸で編みたいです。

本の使用糸は、ハマナカのソノモノアルパカウール5色を、
合計230g。




ソノモノアルパカウール　ハマナカ毛糸

★今日の、ソノモノアルパカウール最安値チェキ！★



へちま衿のカーディガン。




へちま衿といい、コロンとした形といい、楽しい編み地といい、
編み物の面白さをぎゅっと閉じ込めたようなカーディガン。

使用糸は、ハマナカのわんぱくデニスを560g。


わんぱくデニス 　ハマナカ毛糸

★今日の、わんぱくデニス最安値チェキ！★



左・ふかふかのモヘア帽子。
右：星空と木立のミトン。




鬼の角のような、猫の耳のような、両山がピョコンと飛び出た形が面白い帽子です。
ポップな色の毛糸で、子供用にしても可愛いと思います。

使用糸は、リッチモアのエクセレントモヘアカウント１０を30g。


リッチモア秋冬毛糸エクセレントモヘアカウント10　リッチモア毛糸

★今日のカウント１０最安値チェキ！★


星空と木立のミトンは、ネーミングにやられました。
スパングルが星空なのね。
発想ががとても可愛い。

使用糸は、リッチモアのパーセント
96番（グレー）30g、47番（紺）25g。


リッチモア毛糸秋冬パーセント　リッチモア毛糸

★今日の、リッチモアパーセント最安値チェキ！★



編込みポンポン帽子。



作品を一目見ただけで、三國さんご自身が、
「大好きな形で、いくつも作り、自分でもよくかぶる」
と書いているのがよく分かる、
完成されてるなーってひしひしと感じる帽子。

使用糸は、リッチモアのパーセント数色を合計90g。



その他、カバーのついた手袋や三角ショールなど、
小物からウェアまで総数２２点。

加えて色違い作品もあり、
特に編込み模様の色違い作品は雰囲気がガラリと変わるので、
眺めていて満足感があります。

さらに。

編込みの方法や、
裏に渡る糸が長くなる時の方法、
トリニティステッチやデイジーステッチの方法、
ケーブル針を使わずに交差する方法などが
カラー画像で解説されていて、分かりやすいです。

ケーブル針を使わない方法は、私が知ってる方法とはまた違うけど、
最近の編み物本はあんまりこういう部分が掲載されてないので、
知ってて損はないと思います。

個人的に嬉しかったのは、白黒ページに解説のある、
針にかかった目から編み出す方法。
三國さんが使用している、作り目が薄く仕上がる方法で、
通常、作家さんってこういう部分はあまり見せたがらないと
思い込んでたけど、
太っ腹に色々と見せてくれてるのが非常に気持ち良かったです。

引き返し編みも、丁寧に解説してくれてるし、この本は、読み込んでいくと、
「知っとくと便利！」
って感じの、細かな技法が所々に散りばめられてるので、
それを惜しげもなく掲載してくれてるというだけでもオススメ。

　　
　　　　　　　　　　　　　　編みものワードローブ


文化出版局は、いつも良質の手芸本を出してくれるので、
大好きな出版社です。

新作の毛糸の発表の場でもあり、流行のラインもあること等から、
手芸本はその場限りといったものが多い中で、
とても真面目に、大切に使い続けられるような本を作っています。
文化出版局発行というだけで、中身を見ずに買っても大丈夫と思えるほど、
私の中では信頼度が高いです。
今後、どんな本を出版してくれるのか、これからも、楽しみにしています。